パターが入らない時のチェックポイント ③自分に合ったパター編 女性におすすめ

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前回(パットのスキルアップ編)からのつづき

パットでお悩みのゴルファーの皆さま。

パットの悩みは尽きないものですが、色々練習してみたものの、やっぱりうまくいかない場合、

「そもそもこのパター、私に合ってるの?」

という疑問が浮かんできます。

パターはクラブの中で、一番形状が豊富なので、今使っているパターが自分に向いているのか?

他の形状のパターを打って比較してみると分かる場合があります。

今回は、自分に合ったパターを探そう編です。

パターは自分に合ってる?

今使っているパターに、以下のような悩みはありませんか?

1)構える時にイマイチ身体の収まりが悪い
2)軸となる身体の部位が定まらない
3)違和感があってスムーズに打てないような気がする

どれか一つでも当てはまるのであれば、一度、違う形状のパターを試してみるといいと思います。

さしあたり、手軽に試し打ちするのにオススメなのは、ゴルフショップのパター売り場です。

特に大型ゴルフショップ店には、パター売り場に自由に試打できるスペースを設けている所が多いので、是非、そこで色々な形状のパターを試打してみましょう。


広々したパターコーナーあり
(二木ゴルフ田園調布店)

ただ、ゴルフあるあるですが、やみくもに打ってもたまたまその時は良かっただけかもしれません。

購入してしばらく使ってみると、「試打の時は良かったのになぁ??」なんてこともしばしばあります。

そこで、試打する前に、自分が今使っているパターはどういうタイプで、他にはどういうものがあるのか、ある程度知識を持ってから実際に打つ方が、頭の中が整理できるのでオススメです。

 

パターを探す時のポイント

より自分に合ったパターを探したい時に、まずは確認しておきたいのは、自分の打ち方のタイプです。

世の中でパターの打ち方は、ざっくり以下の2つのタイプに分けて考えられています。

①フェースバランス・オートマチック型
  まっすぐ引いて、まっすぐ戻す、横一直線にヘッドを動かすイメージ

 

②トゥヒールバランス・ヘッド開閉型
 フェースがインからインに回転しながら打つ

 

「どっちとも言えないなー」とか、

「状況に応じて両方使い分けてるわ」という人もいると思います。

その場合は、「どちらかといったらこっち」か、

「基本、平らな所はこっちタイプで打ってるかな」くらいで考えてください。

まずは、「自分はどっちタイプ」を認識したら、以下4つのポイントを考慮に入れて自分に合ったパターとは何かを探すことをオススメします。

① パターのヘッド形状+ネック形状
② 重心の位置
③ パター全体の長さ
④ グリップの太さ

この4つのポイントが打ち方のタイプと、どう関係するのか。

更に、打ち方タイプ以外で、気にすべきポイントを挙げてゆきますね。

パターの種類

プロやゴルフ仲間が使っていたり、コマーシャルやショップでの宣伝などで、だいたいのパターの形状は目にしたことがある方が多いと思いますが、形状やその特徴を簡単にまとめました。

ヘッドの種類とネックの種類

パターヘッド種類

パターを見分ける時に一番わかりやすい、ヘッド部分の違いです。

現在出回っているパターを、ヘッド形状で分けると主にピン型・マレット型・ネオマレット型の3種類。

ヘッドタイプ特徴
ピン型
◦ 細長い長方形
◦ 重心がトゥからヒールまで分散しているので
フェイスのどの部分に当たっても、比較的ブレが少ない
◦ どんな打ち方の人にも打ちやすいタイプ
マレット型
◦ 半月形
◦ 重心は低くなる
◦ ヘッドが大きく重さがあるので、慣性モーメントが大きい
◦ オートマチックに打ちたい人向け
ネオマレット型
◦ 形状は様々だが、大きな面で
マレット型より更に大きいので、より重たく
慣性モーメントが更に大きい
◦ オートマチックに打ちたい人向け

ヘッド形状ではないけど、「L字型」と呼ばれるパターがありますので、ついでにご紹介。

L字型

◦ ヘッドとシャフトがゆるいL字を描く
◦ シャフトがゆるやかなカ ーブでヘッドのヒールに刺さる
◦ 見た目も美しく、より操作性・フィーリングが大事になる通好みなパター

 

パターネック種類

次に、シャフトとヘッドをつなぐ部分(ネック)にも、形が何種類かあります。

現在のポピュラーなところは、クランクネック・ベントネック・センターシャフト・ショートスラントネックの4つです。

※今、大人気の三角ネックはこのカテゴリー分けとは別なので、人気パターの所でご紹介します

ネックタイプ特徴
クランク
◦ 90°にカギ型のように折れ曲がるネック
ベント
◦ ゆるやかに2回折れ曲がるネック
センターシャフト
◦ 真っすぐなネック(シャフト)がフェイス面の
 真ん中に刺さっているタイプ
◦ シャフトがヘッドの重心を刺しているので、オートマチックに
 ボールに当てたい人向き
(画像出典:PRGR公式ページ)
ショートスラント
◦ ネックがフェイスから斜めに刺さるタイプ
◦ クランクネックの折れ曲がり部分がなく、スッキリ見える
◦ 同時に、フェイス面はシャフト軸より後ろに位置している
◦ 引っ掛けにくく、操作性がよい
(画像出典:テイラーメイド公式ページ)

重心の位置

パターは基本、重りのぶら下がった振り子を、重さにまかせて振るように打つと、軌道がブレずに真っすぐ打ちだせます。

その重さの中心である『重心』がパターのどこにあるのかの識別方法は、主に3つの見方があります。

ヘッド形状やシャフト、そのつき具合によって違います。

重心の位置 – トゥからヒール

まずは、構えた時に上からみたヘッドのトゥ・センター・ヒールのどこに重心位置があるのか、という見方。

一番多いのはセンター周辺
トゥからヒールまで全体に分散しているタイプもある

重心位置がボールを打つ時に作用するのは、重心ポイントでボールを打つとしっかりした打ててブレも少ないことです。

トゥからヒールまで重心が分散されているタイプなら、フェイス面のどこに当たってもブレが少ないです。

重心位置を知っていると便利なのは、例えば、早い下りのパットを打たなければいけない時。

触れるだけくらいの軽いタッチでボールが打ちたいなら、重心を外してトゥとかヒール部分(そのパターによる)で打つと軽いボールを出しやすいです。(要練習!!)

重心の位置 – 深さ

更に、パターヘッドを横から見た時に、重心はヘッドの上部・下部なのかの深さでの見方。

 

この重心深度がどう作用するのかというと、テークバックの時のまっすぐ引きまっすぐ戻しやすい程度が変わります

深い方が、より真っすぐ引いて戻しやすいタイプになります。

重心深度が深い(重心)方がまっすぐ引いてまっすぐ戻す「オートマチック」向き
重心深度が浅い(重心)方が開いて閉じる「ヒールトゥバランス型」向き

ちなみに、クランクネックは他のネックタイプと違い、クランクポイントにやや重みがあるので、重心がより浅くなります。

重心距離

あまり聞きなれない言葉ですが、「重心の距離」とは『シャフトとの接点とヘッドの重心までの距離』のことです。

上から見た時にシャフトが刺さっているところから、重心までのタテの距離です。

 

普段は意識していない『重心距離』はどんな目安になるのかというと、これもまたテークバックで真っすぐ引きやすいかどうか、です。

● 重心距離が短い方が、まっすぐ引いてまっすぐ戻しやすい「オートマチック型」向き
● 重心距離が長い方が、開いて閉じる「ヒールトゥバランス型」向き

例えば、L字型パターはヒール部分にシャフトがつくので、重心距離が長く、開閉型の人向き。

L字型

逆に、センターシャフトは真ん中にシャフトがついているので、ほぼ重心距離が0に近く、オートマチック型の人向きになります。

センターシャフト

自分に合ったパターの種類とは?

さて、このようにパターは様々な種類がありますが、今、売っているパターのタイプ分けの根底には、打ち方がオートマチック型かトゥヒールバランス型か、があります。

更に、オートマチックや開閉の強さがどの程度か、という加減の違いでバラエティに富んだパターが存在します。

今まで見てきたヘッド・シャフト・重心などを、打ち方の2タイプに分けられる傾向が強い部分だけまとめたのが以下の表です。

オートマチック型
まっすぐ引いて戻す
中間トゥヒールバランス型
ヘッドが開閉する
ヘッドネオマレット
   ▷ マレット 
 
ピン型
ネックセンターシャフト
クランク・ベント

ショートスラント
重心タテ位置センター重心分散型
重心深さ深重心浅重心
重心距離短い長い

恐らく、「私は絶対開閉タイプ」のようにはっきり認識できる人は少ないと思います。

その場合、今使っているパターの悩みポイントを考え、そのパターの悩みポイント性質がより弱いパターを試すのがいいと思います。

例えば、今使っているパターはネオマレットで ”強度” のオートマチックタイプだけど、もう少し操作性(振り子運動を軽くしたい等)が欲しいとします。

その場合、明らかな開閉型(例えばL字型)にしてみるのではなく、同じオートマチックタイプとされる中での、操作性のあるものを試してみる(例えば、マレット型、浅重心か重心距離が長いネオマレット等)のがオススメです。

「私のパター、どっちのタイプが分からん!」という方は、自分のパターを持ってショップに行き、パター売り場のお兄さんに今のパターの悩みポイントを相談してみるのが早いでしょう。

パターの長さとグリップの太さも大事

パターの長さはグリップが余り過ぎないものを

さて、ここまではパターヘッド付近に注目しましたが、最後に大事なのが、クラブ全体の長さです。

他のクラブもそうですが、世の中で一番多く売られているパターは男性の身長に合わせた長さで、日本だと34インチか33インチが主流です(身長170cm台の人向きと思われる)。

女性でもそのくらいの背丈がある人なら良いのですが、平均的に約10cm長いと思います。


ゴルフショップで分かりやすくシールが貼られていたり
34” = 34インチ

 
メーカーのシールに書いてあるものもあり
Length (長さ) 33(インチ表示)

パターを構えた時に、握った手から上にグリップが3~4cm以上余るようだったら、スイングがブレる原因になってしまうので、自分の身長と構えに合った長さのものにした方が絶対にいいです

ちなみに、私は身長163cmですが、一番フィット感が強いのは32インチのパターです。

恐らく、日本女性に多い150~160cm台の身長の場合、構え方にもよりますが、32インチか31インチあたりがジャストフィットだと思います

「このパターの形状がとてもいいんだけど、丈が長いのしかない。。。」

という場合は、シャフトを切ってグリップを付け直す加工もできるので、ゴルフショップの人に相談してみてください。

工賃は1000円前後(店による)、新しいグリップ代が1000~4000円くらいといったところです。

パターのシャフトは、ドライバーなどのシャフトと比べて、しなる必要性はほぼ無いので、既製でついているシャフトを切って、クラブ全体のバランスを壊してしまう心配はほぼ無いそうです。

太グリップも選択肢に入れるのがオススメ

最後はグリップの太さです。

プロ使用率も高い、太いグリップは試す価値ありですよ。

何がいいのかというと、打つ時に手首をこねてしまって、出玉があらぬ方向行った経験はありませんか?

太いグリップだと、その手首ひねりが出来なくなる(やりにくくなる)ので、そのミスが減ります

太グリップはゴルフショップで、グリップだけで売っています。

自分のパターを持っていき、好きな太グリップをえらべば、ショップで付け替えしてくれます。

グリップ代数千円、工賃千円くらい(お店による)です。

人気の太パターグリップ3種:上からWinnSthumb・Super Stroke

ゴルフショップのパターコーナーには、太グリップをつけたパターを置いてある所もあるので、『手首の固定』を意識して握ってみるといいですよ。

いい感じだと思ったら、太グリップに替えるという選択肢もあります。

今、人気のパター

ここからは、昨今、人気になったパターをご紹介します。

三角ネック

まず、今、プロ使用率がとても高いホットなパター。

ファイスとシャフトが三角形でつながっている『三角ネック』と呼ばれるタイプです。

三角形でフェイスとつなげる利点は、インパクトを点でなく面でとらえる構造が、ヘッドのブレを防ぎ、ミスヒットを少なくすることです。

赤く示したようにヘッドとの接点が三角形
出典:テイラーメイド公式

ヘッドとシャフトの接点部分が、三角形の底辺部分で従来のパターより長いので、”面”でボールを打つ感覚になり、ブレが少ないのが魅力です。

テイラーメイドのトラス(Truss)が初めて三角ネックを出し、続いて、オデッセイがトライビーム(TRI-Beam)を出しました。

2024年5月現在、三角パターというとこの2種類が主流です。

トラス

最初に三角ネックパターを発売し大評判となり、多くのプロが採用し始めました。

特徴は、より底辺部分の長い三角形でつながっているところです。

ヘッド形状はどの種類でもあります(ピン型・マレット型・ネオマレット型)

出典:テイラーメイド公式ページ

三角ネックの上をシャフトとつなぐ点、すなわち三角ネックの上のネックには、センターシャフト、クランクシャフトがあるので、ヘッドとの好きな組み合わせが見つかると思います。

テイラーメイド公式でトラスを見る

トライビーム

キャロウェイの出す人気パターブランド、オデッセイの三角ネックパターです。

トライビームはトラスと比べると、三角ネックの構造がよりタテ長の直角三角形のイメージです。

ヘッド形状はバラエティに富んでいるので、好きなタイプを選べます
出典:オデッセイ公式ページ

フェイスとの接地面(三角形の底辺)がトラスより短いですが、面でボールを捉える感覚はこれも優れています。

三角につながるネックはクランクで、三角(オデッセイは”ラケットホーゼル”と命名)の接地位置がセンターからヒールにかけて、種類が分かれています。

先出していたトラスを研究した後に出した利点としては、三角構造を上から見た時の違和感を無くしていること。

更に、三角ネックの重量を押さえて、重心位置が浅くならない工夫がされています。

より詳しい比較を、GDOさんのこの記事でやっているので、興味のある方は見てみてください。

   トラスvsトライビーム結局どっちだ!? 三角ネックパター徹底比較<ブレード編>

オデッセイ公式で見る

スパイダー

抜群の安定性でプロにも大人気のテイラーメイドのスパイダーです。

 

ローリー・マキロイが使用し始め、CMにも出たことから、一気に人気パターになった印象があります。

スパイダーの利点は、ヘッドの安定性、慣性モーメントが高いことで、テークバックからの戻りがブレが少ないことです。

多少ミスヒットをしても、ボールの転がりのバラツキが少なくてすみます。

また、スパイダーにはいろんな種類のネックがあり、上述の三角ネックもありますよ。

クランク・ベント・スラントが勢ぞろいで色も豊富
出典:テイラーメイド公式

ヘッドの安定性に加え、三角ネックの面でとらえる性能がついていれば、ブレ知らずのとても頼りになるパターですね。

トラスのスパイダー
出典:テイラーメイド公式

是非、お近くのゴルフショップで試打してみてください。

テイラーメイド公式でスパイダーを見る

ツーボール

ボール状の円が2つ並んでいるパターです。

ロングセラー商品で現在も根強い人気があります。

 

特に、テイクバックの軌道をイメージする練習の時に重宝するので、ゴルフを始めた初期に買う人が多いようです。

ボールを置いて、このパターで構えると、3つボールが並ぶようなイメージになり、ボール軌道をイメージしてまっすぐ引きやすい特徴があります。

 
引いて戻すラインがイメージしやすい

これで練習を始めて、慣れてしまうと手放せなくなり、試合で使っているプロもいます。

キャッシュイン

これはオマケという感じですが、かつて一世を風靡し、プロに好まれたパターです。

ゴルフで賞金を稼ぐプロの世界では、「パット・イズ・マネー」(パットの巧者が金を稼げる)という言葉があります。

このパターは賞金をよく稼いでくれるよ、という意味の『キャッシュ(お金が)イン(入るよ♪)』が名前です。

しかし、構えた時の写真が下ですが。。。

アドレス時の上から見た図
操作性が大事なのが分かります

昔のプロはクラブ操作の上手い、パット巧者が多かったのでしょうね。

テークバックから戻すまで、パターが導いてくれるオートマチックなど全くない気がします。

ちゃんとパターを操作できる人でないと、これは使いこなせないのでは??

今は普通のショップで見る事はほぼ無いので、味わいのある中古屋さんあたりでこれを見つけたら、一度手にしてみてください。

あなたに合ったパター まとめ

ゴルフクラブの中でも、パターは色々な種類のあるクラブです。

選択肢が多いだけに、自分に合っているパターを選ぶのも大変です。

メーカーさんは、打ち方の特性を生かせるように、ある程度のタイプ別にパターを作ってくれています。

● ざっくりと今出回ってるパターの種類と特徴をつかみ、違う種類のパターを試して、自分に合っているものを探し出すのがオススメ

● まずは、自分の打ち方がオートマチック(真っすぐ引いて真っすぐ戻す)タイプか、開閉型かを判断して、自分のタイプ向きに作られたパターを試してみる

● パターを見る時のいくつかのポイントは以下の4つ
 1)ヘッド・ネックの形状
 2)重心の位置
 3)パター全体の長さ
 4)グリップの太さ

 

パターだけは、何本持っていてもいいクラブだと個人的には思っています。

何種類かパターを持っていると、使い分けも考えるようになります。

雨が続いていてグリーンが重そうな時は、ヘッドが重めのパターにするとか。

ものすごくグリーンが早いゴルフ場へ行く時は、軽めのパターにするとか。

自分の打ち方だけでなく、その日の芝の状態を想像してパターを入れ替えられると、ちょっとゴルフを知ってる人のような気もしてきます(あくまで「気がする」だけですが(^^;))。

カップインした時のあの ”カラ~ン” という快感音♪を聞くために、日々、精進しましょう!

 

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この記事を書いた人

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とりさん

練習そこそこ、ラウンド大好きな月3アマゴルファー(♀)。
あくまでエンジョイ派だけど、うまくなりたい気持ちが強く、ごく普通の体力と筋力でいかに効果的に上達するか、色んな情報を探求し試してます。

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